東西のJRがMaaSで連携 アプリで相互に検索可能に

東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は、MaaS(Mobility as a Service)の取組の推進で相互に連携することに合意した。2020年9月24日に発表した。

JR東日本の「JR東日本アプリ」と、JR西日本が9月24日からサービスを開始するMaaSアプリ「WESTER」をはじめ、両社で協力・連携してMaaSの取組みを進めていく。顧客により付加価値の高いサービスを提供するとともに、日本のMaaS連携推進に貢献する。

具体的には、現在「JR東日本アプリ」で実証実験中の「リアルタイム経路検索(列車の遅れを加味した経路検索)」について、2020年度内をめどにJR西日本の一部線区でも利用できるようにする。並行して、「WESTER」でも検索可能となるよう検討を進める。両社が提供するMaaSの相互告知や、リンクなどについても検討していく。

JR東日本では、交通手段の検索・手配・決済を1つのプラットフォームで可能にする「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム(MLP)」の構築を目指し、様々な実証実験に取り組んでいる(月刊事業構想2019年2月号参照)。JR西日本でも、せとうちエリアにおける観光型MaaSの実証実験や、地域公共交通のデジタル化に向けた取組などを進めている(月刊事業構想2019年11月号参照)。

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