バイオーム 野生動物の交通事故死調査を帯畜大と共同で実施

2020年8月17日、バイオーム(京都市下京区)は帯広畜産大学の研究者と共同で、スマホアプリ「Biome(バイオーム)」を用いた「全国ロードキル」調査を9月1日より実施することを発表した。ロードキルとは、車両と野生動物の接触により動物が死亡する事故のこと。ロードキルの情報を収集・蓄積できるプラットフォーム開発を目指し、アプリを通じて全国から野生動物の事故に関する情報を収集する。

バイオームは、世界中の生物・環境をビッグデータ化し「生物多様性市場」を創り出すことを目指し、2017年に設立された京都大学発のベンチャー企業。2018年6月には、経済産業省の「J-Startup」にも選ばれている。

「全国ロードキル調査」は2020年9月1日から2021年8月31日の期間で実施する。レンジャーや研究者など、ロードキルに高い関心を持つ人から参加者を募り、アプリを通じてロードキルの画像、位置情報、状況などを投稿してもらい、情報収集を図る。

ロードキルにより、希少な生きものが事故に遭う、大型動物と車両との接触が大きな事故につながる、死骸が道路に残ってしまうなど、自動車の走行や道路管理における問題が生じている。ロードキルの情報を収集・蓄積し、道路管理者が事故防止策を講じる際や、希少動物の保全にも活用されるようなプラットフォームの開発を目指す。

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