テラモーターズ フィンテックでインドの低所得層にEVバイク提供へ

2020年7月7日、テラモーターズ(東京都渋谷区、月刊事業構想2013年11月号参照)は、「電動バイク×フィンテック×IoT」事業の第1弾として、車両一元管理アプリ「Terra Track」をリリースした。

このアプリは、主力製品として販売している電動三輪バイク「Y4A」に搭載する、SIMカードとGPSが搭載されたIoTデバイスと連動する。IoTデバイスによって、アプリ上で電動バイクの走行データ、電池データ、位置情報などの一元管理が可能となる。さらに、車両バッテリーの電圧・残量・温度などの詳細なデータも蓄積する。

アプリ提供の目的は、貧困問題の抜本的な解決および自社のリスク低減だ。IoTデバイスに「遠隔動力制御機能」を付加し、利用者がローンを滞納した場合、遠隔で車両の動力を遮断できるようにした。車両を実質的に担保化することで、これまでローンを組めなかった低所得者層に対し、電動バイクの購入を目的としたローンを提供することが可能となった。

現状はインドでの車両のトラッキングのみ可能だが、車両の位置はアプリのダウンロードさえ行えば全世界から確認できる。テラモーターズでは、より多くの車両にこのIoTデバイスを搭載し、より広い地域でのトラッキングに対応できるよう、導入・開発を進めていく考えだ。

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