積水化学とINCJ 可燃ごみからエタノール製造する合弁会社を設立

2020年4月16日、積水化学とINCJはごみをエタノールに変換する技術の事業化を目的に、「積水バイオファイナリー」を設立した。岩手県久慈市に実証プラントを新設し、2021年度末の稼働・実証事業の開始を目指す。

積水化学と米国のベンチャー企業LanzaTech社が共同開発した、微生物触媒を活用して可燃性ごみをエタノールに変換する技術(BRエタノール技術)を用いる。実証プラントでは、標準的な規模のごみ処理施設が処理するごみの1/10程度の量(約20t/日)を既存ごみ処理施設から譲り受けて原料とし、エタノールを生産する予定。また、自治体や民間企業等のパートナー募集を強化し、2025年度にBRエタノール技術の本格事業化を目指す考えだ。

製造したエタノールは、有機化学素材として活用する計画だ。両社は、今後も合弁会社の事業を通じて、究極の資源循環社会システムの創生に貢献していく。

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