住友商事 物流拠点でトラック予約システムを一部無償提供

2020年4月6日、住友商事(東京都千代田区)が開発を進めている消費地近接型物流施設「SOSiLA海老名」にて、トラック予約受付システム「MOVO Berth」(関連記事)の一部機能を無償で提供することを発表した。

SOSiLAは物流業界のトラック、ドライバー、庫内作業員の不足といった課題を解決するために開発している施設。「SOSiLA海老名」は圏央道海老名ICに近く、小田急線・JR相模線の厚木駅から徒歩圏内に位置する。すでに大手物流会社などと賃貸借契約を締結済みで、2020年4月より満床にて稼働を開始する。

ここへ導入する「MOVO Berth」はHacobu(東京都港区)が運用するシステム。入居テナントは、荷物の受け渡し状況や、荷物の入荷元・出荷先情報をリアルタイムで把握できる。こうした物流情報の可視化により、各工程間を無駄なくつなぎ、庫内作業やSOSiLAへ出入りする輸送トラックの効率化を実現する。

今後、WiFi技術によって正確に位置情報を把握できるローカルポジショニングシステムの提供も検討するなど、住友商事はSOSiLAの積極的な投資・開発と並行して、入居テナントの作業環境改善や物流効率化に向けたサポートを強化していく考えだ。

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