JFIA 2020 受賞者を発表 ふくおかFGが大賞を受賞

FINOLAB(東京都千代田区、月刊事業構想2018年12月号参照)と一般社団法人金融革新同友会FINOVATORS(東京都千代田区)は、2020年3月23日、「Japan Financial Innovation Award 2020(JFIA 2020)」の大賞と各カテゴリの優秀賞を発表した。JFIA2020は今回新設した表彰制度で、金融分野におけるICTを活用した先進的な取組みの促進を目的としている。

大賞を受賞したのは、ふくおかフィナンシャルグループ(月刊事業構想2018年1月号参照)の「次世代バンキングシステムのパブリッククラウド構築」。表彰式では、事業構想大学院大学の客員教授を務める永吉健一氏(iBankマーケティング代表・福岡銀行 事業戦略部)がトロフィーを受け取った。ふくおかフィナンシャルグループでは、システム開発子会社ゼロバンク・デザインファクトリー(ZDF)が次世代バンキングシステムの研究開発を進めている。同システムの構築に向け、Google Cloud Platform(GCP)を勘定系システムの構築基盤として採用したことが評価された。

この他、スタートアップ優秀賞をクラウドキャスト(東京都千代田区)が、金融機関優秀賞をGMOあおぞらネット銀行が、コラボレーション優秀賞をセブン銀行・カウリス(東京都千代田区)・関西電力が獲得した。

JFIA2020はスタートアップ、金融機関、コラボレーションの3カテゴリからなる。FINOLABが事務局となり、2019年中にプレスリリースされた金融関連のイノベーション案件を約300件抽出。金融関連の専門家からなるFINOVATORSの審査により、先進性・成長性・金融業界変革の可能性といった観点から、まず各カテゴリ5件の候補が選ばれ、その中から今回の受賞者を決定した。

finolab_fukuoka2003.png