Slow Innovation設立 「つなげる30人」を各地へ展開へ

2019年10月1日、フューチャーセッションズ(東京都渋谷区)からの事業分割により、Slow Innovation(東京都渋谷区)が設立された。Slow Innovationが発表した。

 フューチャーセッションズは企業・行政・NGOのセクターとの会話と協力を引き出すファシリテーションによって、社会課題解決型のイノベーションを起こす支援や、社会に開かれた組織づくりの支援を行ってきた。その一環として、「渋谷をつなげる30人」(月刊事業構想2018年4月号参照)という、渋谷区に関係する3つのセクターによるまちづくりのプログラムを運営している。

このプログラムを運営する中で、「地域が最先端のイノベーションフィールドになる」という確信を深めた同社から、「つなげる30人(Project30)」の展開を推進していくため、Slow Innovationの創設に至った。

 地域を限定することで社会課題を明確にし、あらゆるステークホルダーと関係性を再構築していくことで、長期的に大きな変革を起こす"slow innovation"を推進する。自治体の市民協働・企業協創・政策形成とつなげ、各地域に生きた「市民協働イノベーションエコシステム」を構築していく考えだ。

 現在「つなげる30人(Project30)」は、渋谷区、京都市、相模原市などで展開されている。また日本航空とは、持続可能な観光のための地域づくりとしてTravel Wellプロジェクトを実施している。

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