ウミトロン ペルーでIoT養殖プロジェクトを開始

ウミトロン(月刊事業構想2018年9月号参照)は、ペルーのチチカカ湖におけるサーモントラウト養殖の効率化に取り組む。ペルー大手信用組合Abaco (Cooperativa de Ahorro y Credito)、その子会社のPiscis (Piscifactorias de los Andes)とともに、米州開発銀行 (IDB)グループのIDB Labから総額2.3億円のプロジェクト資金を獲得した。2018年12月14日に発表した。

チチカカ湖は琵琶湖の12倍の面積を持つ淡水湖で、サーモントラウト養殖が盛んに行われており、その生産量は2016年には10万トンだったが、2030年には22万トンになると予想されている。

ウミトロンは、画像分析と遠隔制御を組み合わせ、養殖魚に適切なタイミング・量の餌を与える技術を持つ。今回のプロジェクトに参加するPiscis社は、チチカカ湖に生産拠点を持つペルー最大のサーモントラウト養殖生産者。生産と加工を統合した管理体制により、高品質のサーモントラウトを生産し、アジア・北米・欧州市場に輸出している。ウミトロンでは、自社技術をチチカカ湖におけるトラウトサーモン養殖に活用することで、地域全体の生産性向上と高付加価値化に繋がることを期待している。

チチカカ湖.jpg