ヤマハが初のグローバルビジネスコンテスト開催、音を起点に新たな価値創出

ヤマハは2026年3月4日、音を起点とした新たな価値創出を目指す同社初のグローバルビジネスコンテスト「TRANSPOSE Innovation Challenge」のファイナルピッチイベントを2月25日に横浜市で開催したと発表した。グランプリには、室内環境に適した自然音をリアルタイムに生成し、健康・快適性・生産性を高める空間設計を提案したイギリスのMoodsonicが選ばれた。同社にはPoC(概念実証)の実施および事業提携のための費用支援が行われる。

同コンテストには63カ国から300件以上の応募が集まり、選出された世界各国のスタートアップ10社と社内公募1件の計11チームがファイナルピッチに登壇した。審査は、ファイナリストの想いやパッションに呼応してライブミュージシャンがジャズセッションのように演奏し、ビジョンを立体的に表現する1分間の「サウンド・ストーリーテリング」と、テーマに沿った5分間のプレゼンテーションによって実施された。

各賞には、グランプリのMoodsonicのほか、ヤマハ賞にラップミュージック制作・投稿アプリを手がけるRap Tech Studios Ltd(イギリス)、YMI賞に楽器演奏時の大音量を自然に抑制するイヤープラグを提案したEar screen(社内公募)、YMI Fund賞にスマートフォンで呼吸音を測定し呼吸器疾患の診断を支援するEupnoos(イギリス)がそれぞれ選出された。これらの企業には今後、ヤマハとのビジネスの可能性を探るディスカッションなど多様な機会が提供される。

ヤマハは2025年4月に新規事業開発部門を社長直下に新設し、「TRANSPOSE」という名称のもと、新規事業創出のための仕組みづくり、事業開発を進めている。その取り組みの一つである「TRANSPOSE Innovation Challenge」では、「未来を創る挑戦を、世界中のイノベーターと共に」という狙いのもと、同社およびパートナー企業が、スタートアップの革新的な技術やプロダクト・サービスを持つ人々とともに、新しい事業や野心的サービスを創出することを目指している。