麻布大 生物多様性を守る小集落の暮らしを展示

 

麻布大学いのちの博物館で、2018年2月13日から企画展「あざおねって何?」が開催されている。展示の元となった同大学と青根集落との交流は、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)をはじめとする環境目標を地域レベルで目指す試みとして注目されている。

 

青根は丹沢の北側の山懐にある小さな集落。長いあいだ津久井に属していたが、現在は相模原市に属している。こうした小集落はかつて日本全国に遍在したものの、現在は人口現象に直面し、過疎化が進んでいる。

 

麻布大学では、村山史世氏(生命・環境科学部 講師)を中心に2010年から学生とともに同集落と交流を始め、2011年には麻布大学の「あざ」と青根の「おね」を繋げて「あざおね社中」と名付け、地域を巻き込んだ農業再興活動と動植物調査を続けてきた。2016年には国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)の連携事業に認定、全国わがまちCMコンテストで最優秀賞を受賞するほか、環境省モニタリングサイト1000の調査地点の一つにも選ばれるなど、高い評価を受けている。

 

麻布大学いのちの博物館では、本活動を元にした企画展示「あざおねって何?」を2月13日から4月28日までに開催している。集落の歴史を含め紹介するとともに、あざおね社中の活動内容を紹介する。

 

「宣伝会議」2017年10月号別冊である季刊「環境会議」2017年秋号では、青根集落との交流に関わった麻布大学学生が持続可能な開発目標(SDGs)についての座談会に参加。日常の学びと「あざおね社中」の活動について語っている。

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