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プリモトイズ 木と布のおもちゃで3歳からのプログラム学習

月刊事業構想 編集部(2017/11/10)

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プログラミングは21世紀の基本技能とされ、児童・生徒へのプログラミング教育の必要性が叫ばれている。しかし、子供たちへのプログラミングの教え方は確立されていない。2017年11月6日、就学前の子供にプログラミングを教える教材を開発・販売しているプリモトイズのフィリッポ・ヤコブCEOに話を聞いた。

 

プリモトイズは2016年に英国で創業した企業だ。最初の製品である「プリモトイズ キュベット」は、Kickstarterによるクラウドファンディングで160万ドルの開発資金を集め、既に世界中で240万ドルの売り上げがある。同製品は、プログラミングの基礎を3~6歳の子供が学ぶためのもので、ロボットを動かすが、キーボードやディスプレイは使わないところに特徴がある。同製品は現在、日本国内では13店舗で販売されている。プリモトイズでは、国内のプログラミング教材の市場は成長の余地が大きいと見込んでおり、来年には販売店の数を50店舗まで増やす計画を立てている。

キュベットでは、木製のプログラミング用パネルに、ロボットの動きを指示するブロックをはめ込んでいく。プログラミング終了後、Bluetoothで送信すると、木箱に車輪がついたロボットが指示通りに布でできたマップの上を移動する。マップ上のゴールにロボットをたどり着かせるにはどうしたらよいかを考え、一連の命令を作る過程を通じて、論理的思考力や問題解決力などを訓練する。子供の自主性に基づいた教育を行う、モンテッソーリ教育の思想に基づき設計された教材おもちゃだ。

Primotoys1711.jpg  

「シンプルな設計のため、プログラミング経験のない教師でも、プログラミングの基礎を教えることができる」とヤコブCEOは説明した。木製のブロックを組み合わせて作成するプログラミングは、小学生向けに開発された、学習用のコンピュータープログラミング言語とも類似している。「概念の基礎を学べるので、成長してキュベットを卒業したら、コンピューター上のプログラミングにスムーズに移行できるだろう」とヤコブ氏は話す。

 

製品開発にあたり、キュベットはデザインにも工夫を凝らした。おもちゃの場合、男児向けと判断されれば女児が、女児向けと判断されれば男児が遊べなくなることから、性別に関係なく受け入れられる外見を選んだ。スクリーンを使わないため、成長期の幼児にコンピューター画面を見せたくない親に高く評価されている。文字を使わないことから、子供の母語に関係なく世界中で販売できる。

 

ヤコブCEOは、自身の子供の誕生をきっかけにプリモトイズを起業した。親として、21世紀の子供に身につけさせたい基本スキルを考え、(1)コンピュータープログラミング、(2)データ収集と分析、(3)異文化コミュニケーション、(4)マシンラーニングの4つを掲げて、3~6歳児がそれぞれのスキルを身に着けられる製品を開発する計画を立てている。キュベットは(1)に対応した製品となる。

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