経産省、厚労省 介護ロボット開発の重点分野を拡大

経済産業省と厚生労働省は、「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂したと2017年10月12日に発表した。これは2012年11月策定されたもので、2014年2月に続く2回目の改訂となる。今回の改訂で、1分野5項目を追加し、重点分野は合計6分野13項目となった。

追加された分野・項目は以下の通り。(カッコ内は分野番号)

(2)移動支援

・高齢者等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器

(3)排泄支援

・ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器

・ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器

(4)見守り・コミュニケーション

・高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器

(6)介護業務支援

・ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器

 両省では今回の改訂を受け、それぞれ、関連技術開発の支援を行う。まずは、ロボット介護機器開発パートナーシップ会合において、重点分野の詳細や、開発支援について説明する予定だ。

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