自動走行システムの大規模実証実験を開始

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2017年10月3日、自動走行システムの大規模実証試験を開始したと発表した。内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム」の一環。

 

NEDOは、SIPのうち大規模実証実験を担当する管理法人として、自動走行に必要な研究課題6テーマについて委託先を決定した。委託予定額は約15億円。

 

テーマの内容はそれぞれ、(1)高精度な3次元デジタル地図であるダイナミックマップ、(2)自動走行システムとユーザーを媒介するヒューマン・マシーン・インターフェイス(HMI)、(3)自動走行中に車両がハッキングされるのを防ぐ情報セキュリティ、(4)歩行者事故低減、(5)次世代都市交通、(6)社会受容性醸成(下表参照)。委託先は、国内外の自動車メーカーなどの関係者に成果を提供し、評価のフィードバックを受けることになる。


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実証実験は、東名高速道路、首都高速道路などの高速道路と、昭和通り、晴海通りなどの一般道、およびつくば市の日本自動車研究所(JARI)構内で行われる。

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自動走行の実証試験を予定している高速道路