国内初の浮体式洋上風力発電所 長崎・五島市沖で商用運転開始
五島フローティングウィンドファーム合同会社は2026年1月5日、浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の商用運転を開始した。複数機を設置する商用浮体式洋上風力発電所としては国内初となる。
事業には戸田建設(月刊事業構想2023年3月号参照)のほか、ENEOSリニューアブル・エナジー、大阪ガス、INPEX、関西電力、中部電力の計6社が参画。建設工事には多くの地元企業が携わり、今後の運転管理でも地元企業の参画を予定する。発電した電気は、エネルギーの地産地消の観点から地域の小売電気事業者に優先供給される。
同発電所は、再エネ海域利用法(海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律)に基づき、経済産業大臣および国土交通大臣から公募占用計画の認定を受けた国内第1号案件。長崎県五島市沖に2.1MW機を8基設置し、総出力16.8MWの発電能力を持つ。2019年12月の促進区域指定を経て、2021年6月に事業者選定、2022年8月から海上工事を開始。約3年半の工期を経て商用運転開始に至った。
採用された「ハイブリッドスパー型浮体」は、浮体上部に鋼、下部にコンクリートを用いる構造で、代表企業の戸田建設が設計から施工まで手がけ、世界で初めて実用化した技術だ。五島フローティングウィンドファーム合同会社は「長期にわたる発電所運営を通じて、再生可能エネルギーの普及や地域の方々のより良い暮らしの実現に貢献する」としている。