完全自動運転車開発のTURING シードラウンドで10億円を調達
完全自動運転車の開発を行うTURING(千葉県柏市)は2022年7月13日、シードラウンドでANRIやグローバル・ブレイン、HEROZ等を引受先とする10億円の資金調達を実施したと発表した。同社はカメラをセンサーとして搭載するLV5完全自動運転EVの実現を目指しており、今回の資金調達により人員拡大と社内体制構築を進め、自動運転システムの開発を加速する。
LV5完全自動運転の実現にあたっては、自動車各社が多様なセンサーや3Dマップデータを重視して開発を進めているのに対して、TURINGはカメラ中心の物体認識技術により安価な自動運転センサーシステムを構築し、AIによる運転判断技術により高信頼・高利便性な運転システムを実現することを目指している。
TURING は2021年設立。CEOの山本一成氏は将棋AI「Ponanza」の開発者で、HEROZのリードエンジニアを経てTURINGを起業。共同代表CTOの青木俊介氏はカーネギーメロン大学の自動運転車開発チームで博士号を取得後、国立情報学研究所で助教授を務めた。2022年4月からは千葉県柏市に本社を置き、柏の葉スマートシティで自動運転AIアルゴリズムの開発及び走行実験・走行データ取得を行っている。
TURINGの自動運転システムの概要