Turing プレシリーズA 前半で30億円の資金調達を実施

生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むTuring(東京都品川区、月刊事業構想2023年10月号参照)は2024年4月23日、ベンチャーキャピタルのANRI(東京都港区)をリード投資家とした複数のベンチャーキャピタル、事業会社、個人投資家からの出資により、プレシリーズAラウンドの前半として30億円の資金調達を実施したと発表した。

Turingは、カメラから取得したデータのみでステアリング、ブレーキ、アクセルなど、運転に必要なすべての判断をAIが行うE2E(End-to-End)の自動運転開発に取り組むスタートアップ。自社開発の世界を理解するマルチモーダル生成AI「Heron」を活用することで、走行データに存在しない状況でも倫理的に対応可能なシステムを構築し、ルールベースでは到達困難なレベル5の完全自動運転実現を目指している。

今回調達した資金は、Heron専用の計算基盤として年内の稼働開始を予定している大規模GPUクラスタ「Gaggle Cluster」の構築や、2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の実行、および上記取り組みを加速させるMLエンジニアを中心とした人材採用に使用される。

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