精米価格の上昇続く 中食・外食向け16.9%高 販売数量は94.7%に減少 農水省

農林水産省は2026年7月28日、令和7年産米の集荷・契約・販売状況や民間在庫の推移、精米の販売数量・価格動向をまとめた「令和8年6月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)」を公表した。米の出荷・販売業者や関係団体からの報告を集計したもので、2026年6月末時点における米流通の実態を示している。精米の販売価格は上昇が続いており、中食・外食事業者向けは前年同月比116.9%に達した。一方で販売数量は同94.7%にとどまり、需要の弱さが表れている。集荷量も前年を大きく上回っており、民間在庫は前年同月から72万トン増の194万トンに達した。

集荷は増加も販売伸び悩み

出荷業者による令和7年産米の集荷数量は、2026年6月末時点で268.7万トンとなり、前年同月から25.9万トン増加した。ここでの数量は、精米する前の状態に換算した重量を示す単位「玄米トン」で表されている。契約数量も253.9万トンに達し、前年同月比で11.3万トン増えた。集荷と契約は、いずれも前年を上回る水準で推移している。

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一方、実際に販売された数量は150.0万トンにとどまり、前年同月から26.5万トン減少した。集荷や契約の伸びに販売が追いつかない状態が続いており、両者の差が在庫の積み増しにつながっている。

民間在庫194万トンに拡大 精米は数量減も価格上昇

2026年6月末時点の民間在庫量は、出荷段階と販売段階を合わせて194万トンとなり、前年同月から72万トン増加した。内訳をみると、出荷段階は142万トンで前年同月比58万トン増、販売段階は51万トンで同14万トン増となっている。集荷の伸びに販売が追いつかない構図が、在庫全体を押し上げている。

米穀販売事業者が扱う精米の販売動向を指数化したデータでは、2026年6月の販売数量が前年同月比94.7%となった。販売先別にみると、小売事業者向けは93.7%、中食・外食事業者向けは96.0%と、いずれも前年を下回っている。

販売価格は上昇が続いており、小売事業者向けは前年同月比101.4%、中食・外食事業者向けは116.9%まで伸びた。数量が減る中でも価格が上昇している点は、需給バランスの変化を映し出している。

農林水産省は平成30年産からの米政策の見直しにおいて、生産者や集荷業者・団体が需要に応じた生産や販売戦略を主体的に判断できるよう、環境整備を進めてきた。2014年3月からは、集荷・契約・販売の進捗や民間在庫量など、より詳細な需給・価格情報を継続的に公表している。今回公表された6月末時点の実績も、需給・価格情報を継続的に公表する取り組みの一環として示された。