「チームの記憶」を業務に使うAIビジネスチャット「Tanka AI」 日本展開を本格化
米Tanka AI社は、AIビジネスチャット「Tanka AI(タンカ エーアイ)」の日本展開を本格化する。2026年に東京・六本木へ日本オフィスを開設し、9月28日には日本でのローンチ記者発表会を開いた。年内に日本発アプリ50以上との連携を目指す。「Tanka AI」の特徴は、気業務に携わるチームの記憶を蓄積して活用できる点だという。
企業内の業務を進める上では、「前回なぜこの方針に決めたか」「顧客とはどこまで話が進んでいたか」といった過去の経緯を踏まえた判断が欠かせない。このような情報は通常、チームのチャットや議事録のファイルに分散しており、それを探し直したりAIに背景を説明したりする負担が生じる。Tanka AIでは、脳科学研究の知見を応用した長期記憶技術と、大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたサービスで、AIがこのような情報を活用できるようにしている。
会話やメール、会議記録を関連付け、仕事の背景や経緯を「チームの記憶」として蓄積する。共有範囲を管理しつつ、個人の経験をチームの知識資産として活用でき、担当者が変わっても業務のノウハウを引き継げるようにすることを目指した。AIアシスタントが記憶を呼び出し、資料作成や日程調整、タスクの実行・実施後のフォローを支援する。メッセージ送信などはユーザーの確認を経て実行する。
既に連携しているのは、Microsoft Teams、LINE WORKS、Chatwork、Gmail、Salesforceなど。SmartHRやジョブカン、楽楽精算といった、日本企業に浸透する人事・労務・経理領域のSaaSとも連携済みだ。同社はこれを海外発プロダクトには珍しい「本気でローカライズを進めている証拠」と説明している。
Tanka AI社では東京・六本木に音声LLMの開発チームを置き、日本語の特性に合わせた最適化を進める。なおユーザーデータはAIモデルの学習に使用しない。2026年7月に実施した日本先行体験会の満足度は95%で、特に評価が高かったのは、前回の会話や約束を覚えたうえで次のアクションを提示する挙動だったという。