東京スター銀行 スタートアップ支援へ「ワラント付融資」を開始

東京スター銀行は2023年6月27日、スタートアップ企業支援の一環として「ワラント付融資」を開始したと発表した。ベンチャーデットの形態のひとつであるワラント付融資により、スタートアップの資金調達方法の多様化と、事業ステージに応じたサポートの推進を図る。 

ベンチャーデットはエクイティとデットの双方の性格を有する資金調達手段で、ワラント付融資やワラント付社債等の形態で行わる。ワラントとは、一定の価格であらかじめ定められた期間内に企業の株式を購入できる権利のことで、融資の貸し手である金融機関に借り手となる企業が発行するワラントが付与される融資のことをワラント付融資という。貸し手は借り手企業の将来の株価上昇メリットの享受を期待でき、借り手は株式の希薄化を回避しながら資金を調達できるというメリットがある。 

日本のスタートアップ企業の資金調達は主にベンチャーキャピタルやエンジェル投資家によるエクイティ調達が中心で、国内ベンチャーデットの市場規模は米国に比べ非常に小さい。東京スター銀行は中期経営計画のアクションプランのひとつとしてスタートアップ企業向けにワラント付融資を開始し、このほど第1号案件を実行した。

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