AIが6万人の学び個別最適化 堺市の全140校がClassCloudを導入

東京都渋谷区に本社を置く株式会社Mikulakは2026年6月12日、同社が開発・提供するAI搭載の学校向け学習・校務一体型サポートシステム「ClassCloud(クラスクラウド)」が、政令指定都市である大阪府堺市の市立小中学校を含む全140校に導入されたと発表した。契約期間は2026年3月から5年間で、対象は児童生徒約6万人および教職員約5,000人にのぼる。

株式会社Mikulak公式プレスリリースより

ClassCloudは、デジタルホワイトボード機能を中心に授業・学習支援を行い、蓄積した授業データをもとに学級経営や校務もサポートする次世代型システムだ。AIが子ども一人ひとりの学習状況をリアルタイムで分析し、思考を深めるフィードバックを自動提示する。また、学習履歴をもとにした所見案の自動生成機能(特許取得済み)や、心の健康観察をはじめとする不登校・いじめ対策機能も搭載しており、授業支援と校務のデジタル化を一体的に実現している。インターフェースはシンプルで、小学校低学年の児童からICTに不慣れな教員まで幅広く使えるよう設計されている。

堺市立月州中学校の浦嘉太郎校長は導入の効果をこう語る。「生徒の振り返りや意見がリアルタイムで可視化され、学びの過程をこれまで以上に把握できるようになった。授業中に個々の生徒へのAIサポートがあり、クラス全体の意見を瞬時に分析して提示してくれる。教員に対しても授業のAI分析は授業改善や能力向上における強力なツールとなる」。

AIを活用した授業支援について、園田学園大学こども学部の堀田博史教授は「プロンプトやコマンドを入力しなくても、児童生徒の活動にアドバイスをくれるようなAIになってほしいと期待していた。ClassCloudはそれを実現してくれる」と評価する。同教授は、授業でのAI活用がインターネット検索と同様に「当たり前」になる日は近いとも述べている。

株式会社Mikulakの原田眞代表取締役社長は「先生方と対話を重ね、子どもの学びに真摯に向き合い続けた成果だと思っている。子どもたちの学びを深め、先生方の負担を少しでも軽くし、堺市の教育に貢献してまいりたい」とコメントした。

なお、同社は2026年6月12日(金)・13日(土)にOMM(大阪マーチャンダイズ・マート)で開催される「New Education Expo 2026 大阪」にも出展し、ClassCloudのデモ体験や説明を実施する予定だ。