NTT東日本、NTT西日本 IOWN構想の実現に向け初の商用サービス開始
東日本電信電話(NTT東日本)と西日本電信電話(NTT西日本)は、IOWN構想(月刊事業構想2020年11月号参照)の実現に向けた初めての商用サービスの提供を2023年3月16日に開始すると発表した。開始するサービスは、通信ネットワークの全区間で光波長を専有するオールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network;APN)IOWN1.0。また、APN IOWN1.0上での遅延の可視化と遅延調整機能を備えた端末装置「OTN Anywhere」も同時に販売を始める。
このAPN IOWN1.0 のネットワークサービスとして、「高速広帯域アクセスサービス powered by IOWN」を新たに立ち上げる。今回のサービス開始は、顧客と共に大容量・低遅延の通信サービスの新たなユースケース創出と価値の創造を図ることを目的としている。
APN IOWN1.0の特徴は、インターフェイスに光伝送網の多重収容を可能とする光伝送網規格OTU4を採用することで、高速・大容量(ポイント・ツー・ポイントの占有型100Gbps回線)、低遅延(従来比200分の1)・ゆらぎゼロを実現する点。OTN Anywhereとの組み合わせにより、遅延の可視化と調整も可能にした。