パタゴニア 日本初のリジェネラティブ・オーガニック認証取得の日本酒を発売

アウトドア企業のパタゴニア・インターナショナル・インク(神奈川県横浜市)は2025年11月27日、食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」より、リジェネラティブ・オーガニック認証を取得した日本酒を12月11日に日本で初めて発売すると発表した。同社は「リジェネラティブ・オーガニック」を指針とした取り組みを推進しており、パタゴニア日本支社は食における取り組みを2016年から進めていた。

パタゴニアは1996年に使用するコットンの100%をオーガニック農法で栽培されたものに切り替えるなど、かねてより地球環境へ配慮した経営を行ってきたが、2017年には、健全な土壌を構築し、人間と動物の福祉を尊重する「リジェネラティブ・オーガニック認証」を他団体と設立。現在世界46カ国で約340ブランド、約2750製品が同認証を受けている(2025年11月時点)。2025年7月には、リジェネラティブ・オーガニック認証に水田稲作ガイドラインが制定されたが、その制定にはパタゴニア日本支社も協力していた。

パタゴニア日本支社では、日本での食と農業の変革を目指し、2016年に食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」を開始し、2021年より3つの事業者とリジェネラティブ・オーガニック認証取得に取り組んできた。協同団体の1つである仁井田本家(福島県郡山市)が醸すパタゴニア プロビジョンズオリジナル自然酒「やまもり2025」が今回、日本初の「リジェネラティブ・オーガニック認証」を取得した商品で、12月11日に発売される。