大丸松坂屋百貨店 古着アップサイクルのデザインコンテスト開催
大丸松坂屋百貨店は、ファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」において、古着をアップサイクルした衣服のファッションデザインコンテスト「roop Award 2025-2026」を開催し、2026年3月22日に最終審査と授賞式を実施した。このコンテストは、人々から思い入れのある衣類を回収し、プロのデザイナーや学生たちが新たなデザインへと生まれ変わらせ、完成度や表現力を競うもので、完成した衣服はAnotherADdressで借りることもできる。
最終審査では、86名の応募者の中から最終審査へと進んだプロ部門3名、学生/アマチュア部門8名の計11名のファイナリストが競い合った。プロ部門のグランプリには、MAISON CASANOVAの中村有佑氏による、トレンチコートを再構成しバラの刺しゅうを施したロックテイストの作品が選ばれた。トレンチコートは軍服に由来する衣服であるため、「戦争の象徴を壊して美しい服へと再構築し、世界を塗り替えることがデザイナーとしての反逆の形だと思っている」と中村氏は話した。
学生/アマチュア部門のグランプリは、YURI ANAYAMAの穴山友梨氏が獲得した。「ノーカット」をテーマに、素材となる古着にはさみを入れることなく、プリントや染色などで衣服を生まれ変わらせたコンセプトが評価された。
大丸松坂屋百貨店 代表取締役社長の宗森耕二氏は、コンテストの総評として、「roop Awardを2年続けることができ、うれしく思います。皆様から思いのある服というものを回収させていただき、その服にデザイナーさんが新しい命を吹き込み、そしてそれをレンタルすることができる、というこの循環型の取り組みは、簡単に実現できることではないと思います。それでも、私達としてはしっかりチャレンジをしていきたいと思っております」と話した。
大丸松坂屋百貨店は2021年3月に「AnotherADdress」を立ち上げ、新しい形のファッションビジネスを模索してきた(月刊事業構想2025年10月号参照)。同社による「roop Award」は、環境省が選定する「環境配慮行動普及促進事業費補助金及び二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(デコ活;脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動推進事業)」に採択されている。