日本シグマックスとイノフィス 日常作業をサポートするアシストスーツを共同開発

日本シグマックスと、東京理科大学発ベンチャーのイノフィス(東京都八王子市)は、新たなタイプのアシストスーツ「マッスルスーツ Soft-Power(ソフトパワー)」を共同開発した。2023年6月28日に発表した。イノフィス社が同日、販売を開始している。

日本シグマックスは、整形外科医療分野の関節用装具やギプス、リハビリ関連製品などを製造・販売している企業。医療機関向けサポーターの出荷額では国内1位のメーカーで、「MEDIAID(メディエイド)」ブランドのサポーターを一般に販売している。同ブランドの製品には、腰への負担を軽減するサポーター型アシストスーツ「メディエイド アシストギア」もある。一方イノフィスは、圧縮空気を用いた人工筋肉を使用した外骨格型アシストスーツを開発・販売しており、同社の「マッスルスーツ」はすでに2万台を出荷している。

今回開発したアシストスーツは、装置からの力で強力な作業サポートが可能な外骨格型と、動きの自由度が高いサポーター型の長所を組み合わせた製品を目指して共同開発した。サポーター型のアシストスーツに、イノフィスの人工筋肉の技術を搭載することで、軽くて装着しやすく、また強いアシストが得られるようにした。また6万円を切る比較的安価な価格で提供することで、仕事現場での利用だけでなく、自宅での介護や趣味の農作業でも使われることを期待している。

日本シグマックスとイノフィスは2023年3月にアシストスーツに関する製造委託と共同開発で合意しており、既に協業第1弾としてサポーター型アシストスーツ「マッスルスーツ Soft-Light(ソフトライト)」を発売済みだ(関連記事)。

マッスルスーツソフトパワー