パーソルR&Dと久留米工業大学 観光向け新型自動運転モビリティを開発
パーソルR&Dは2022年10月24日、久留米工業大学インテリジェント・モビリティ研究所、久留米工業大学発ベンチャーのLe DESIGN(福岡県久留米市)とともに、観光向け新型モビリティ「PARTNER MOBILITY ONE」を開発し、久留米で完成セレモニーを開催した。セレモニーでは、実際に横乗り(2~3名)で乗車し、走行する様子も実演。「会話だけでなく、同じ景色を同じ目線で楽しむ周遊の時間」という新しいモビリティスタイルの試乗体験を実施した。
「PARTNER MOBILITY ONE」は、2015年から久留米工業大学のインテリジェント・モビリティ研究所が研究開発と実証試験を進めてきた対話型AI自動運転システム「Intelligent Mobility System」を搭載した、複数人乗りの小型自動運転モビリティ。車両開発の企画・統括は久留米工業大学が担当し、設計開発は自動車開発の技術を有するパーソルR&D、車体のデザインはLe DESIGNが担当した。
大型のテーマパークや公園、ショッピングモール、空港、駅、介護施設、医療機関などでの利用を想定しており、利用者がアプリで呼び出すと、最寄りの車両が時速3㎞/hという走行速度の無人運転で迎えにくる。2、3人が荷物とともに乗車可能で、乗車後に行き先を伝えると、自動運転で安全に目的地まで案内してくれる。ⅩR(クロスリアリティ)、プロジェクションマッピングなどと連動した観光ガイドも行うことができるため、新たな観光体験を楽しむことができる。
現在、佐賀県の吉野ヶ里歴史公園内にて、2023年1月のサービス開始に向けて、導入準備が進んでいる。なお、11月には同公園内で「走行テスト」をスタートし、12月には「来場者向けサービス体験会(試乗会)」を実施予定。他にも、全国各地の地方自治体や大型商業施設において、実証試験走行を企画している。
左より、パーソルR&D 関東開発本部マネージャーの澤田 浩二氏、同社執行役員の新井康之氏、Le DESIGN代表取締役社長の東大輔氏、久留米工業大学学長の今泉勝己氏、同大学理事長の島原修一氏