スペース 中継輸送の実現へ運送会社に敷地シェアサービス立ち上げ

スペース（愛知県蒲郡市）は、全国一斉に中継輸送を実現するサービス「ドラ基地」のβ版を2022年4月1日にリリースする。2022年3月9日に発表した。

ドラ基地は、運送会社の敷地・資産のシェア仲介サービス。駐車場・荷下ろし場・フォークリフトなどをシェアすることで、荷物をトラックからトラックへリレーしながら運ぶ、中継輸送を全国で実施できるようにするもの。長距離輸送において、運送会社が荷物を次の運送会社に引き継ぐ必要がある時に、敷地や設備を借りることができる。

自社で駐車場やフォークリフトなどを使用していない時は、遊休資産を他社に貸すことも可能だ。全国に拠点がない中小企業でも、ホテル予約サイトのように手軽に拠点を確保することができるのが特徴だ。

働き方改革関連法によって、2024年4月1日以降、「自動車運転の業務」に対し、年間の時間外労働時間の上限が960時間に制限される。この法改正後に1人のトラックドライバーが走行可能な距離は、往復約250～300kmと見積もられている。これ以上の長距離輸送の際は荷物を中継する必要が出てくる。

スペースでは今後、β版で検証を行いながらドラ基地の提供拠点を250kmごとに確保し、全国展開をしていく考えだ。さらに、現地のチェックインの無人化、中継輸送専用保険などを追加していく考えだ。