東京計器グループ エッジAIのTokyo Artisan Intelligenceと資本業務提携
東京計器と子会社の東京計器レールテクノ(TRT)は2026年10月6日、エッジAIソリューションを手がけるTokyo Artisan Intelligence(TAI、横浜市)への出資と業務提携を発表した。東京計器グループが持つインフラ分野のニッチトップ製品にAIを組み込み、競争力を高めることを目指す。 
両社はすでに鉄道機器事業における協業を始めている。走行中の車両に搭載した複数のラインセンサカメラでレール周辺を撮影する「軌道検査省力化システム」にAIを組み込み、不良箇所を自動で判定する技術を共同開発してきた。今回の資本提携で、この取り組みを鉄道以外の事業にも広げていく。東京計器は、TAIのAI・半導体技術を自社製品群と組み合わせることで、目指す製品開発をより速く進められると考えている。
TAIは深層学習アルゴリズムの研究開発やエッジAI製品の開発・販売、AI人材の育成を行うスタートアップ。人口減少による労働力不足や技術承継の危機といった課題に対し、属人化した作業の効率化・代替や、過酷な環境でも現場で処理が完結するAIの実装で解決を目指している。AIがロボットや機械設備と連携して自律的に判断・行動する「フィジカルAI」は、製造、物流、インフラ保守などで活用が広がりつつある。東京計器は、TAIが進めるこの分野の事業化にも、長年培ったものづくりの技術やノウハウで貢献できるとしている。
両社は今後、技術課題に関する知見共有を進め、製品競争力の強化と新製品開発の加速を図る方針だ。なお、出資額や出資比率は公表されていない。