日立製作所 社内での活用強化へChief AI Transformation Officerを任命

日立製作所(日立)は、2023年12月7日、生成AIを活用した業務のトランスフォーメーション(AIトランスフォーメーション)を強化するため、3人の「Chief AI Transformation Officer」を任命したことを発表した。各事業領域におけるAIトランスフォーメーションの推進責任者となるポジションだ。

グリーンエナジー&モビリティセクターでは貝森公大氏が、コネクティブインダスリーズセクターでは三溝勝広氏が、デジタルシステム&サービスセクターでは吉田順氏がChief AI Transformation Officerに就任した。それぞれが各事業領域において高度な業務知見を有するプロフェッショナルとして、AIトランスフォーメーションの全社戦略を各セクター内で浸透させる。また、各人が業務での経験を生かしてプロジェクトの実効性を高め、各セクターにおける生産性向上などを実現していく。

さらに、Chief AI Transformation Officerは、各セクターの業務での実証結果や技術・ノウハウを共有して、⽣成AIによる日立社内のプロセス変革をめざすプロジェクトを加速させる役割も担う。⽣成AIを活用したイノベーションを⽣み出すために社員の意識を変え、AIトランスフォーメーションに対する理解を深めていき、また組織文化の改革にも取り組む。

日立では顧客に対する組織として、2023年5月に「Generative AIセンター」を設立し、安全・有効にAIを利用するためのガイドライン策定やユースケースの創出などに取り組んできた。またグループ内では、⽣成 AIによる社内のプロセス変革をめざす全社プロジェクトを、代表執行役執行役副社長デジタルシステム&サービス統括本部長の德永俊昭氏をトップに推進。ソフトウェア開発の⽣産性向上や、過去の問い合わせや業務マニュアルを⽣成AIと連携させたカスタマーサービスの高度化などが進んでいる。

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