freee 事業承継者支援に参入、第二創業をサポート

freeeは2025年11月12日、事業承継領域への参入を発表した。一般社団法人ベンチャー型事業承継の協賛パートナーとなり、新たな挑戦に向き合う後継者の事業成長をバックオフィスDXで支援する。後継者不足や廃業などのネガティブなイメージが先行しがちな事業承継を、企業変革や第二の創業のタイミングとしてポジティブに捉えていくという。

ベンチャー型事業承継は2018年に設立され、「挑戦するアトツギが日本経済に地殻変動を起こすエコシステムを実現する」をビジョンに掲げる団体(月刊事業構想2023年5月号参照)。全国の中小企業の承継予定者や後継者を対象に、行政・支援機関・大学・金融機関と協同で研修イベントを実施するほか、学びのプラットフォーム「ファースト」の運営、「アトツギ支援認定サポーター制度」の創設などを展開している。

同団体が定義する「アトツギ」とは「先代から受け継いだ価値を、時代に合わせてアップデートすることで、その次の世代に託す時まで、存続にコミットする個人」を指す。freeeは、承継した経営資源を活かしながら新たに挑戦する企業の成長を、バックオフィス領域のDXを通じて支えるパートナーとなることを目指す。

freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、日本の大多数を占める中小企業の事業承継を極めて重要なテーマと位置づけている。ベンチャー型事業承継への加盟を通じて、スモールビジネス経営者の支援と成長企業の創出を後押しするとともに、「アトツギ」の概念を広めることで社会的インパクトの最大化を図る方針だ。