Direava 手術AI支援システム開発で資金調達、未来創生3号など3社が引受

手術AI支援システムを開発するDireava(ディリーバ、東京都千代田区)は、第三者割当増資による資金調達を完了したと発表した。今回の調達を契機として、外科手術領域におけるフィジカルAIの研究開発を加速し、グローバルでの事業基盤の構築を本格化させる。2026年6月4日に発表した。引受先は、スパークス・アセット・マネジメントが運用する「未来創生3号ファンド」、ニッセイ・キャピタルが運用する「ニッセイ・キャピタル15号投資事業有限責任組合」、SBIインベストメントが運用する「SBI Venture Fund2023A/2023B投資事業有限責任組合」の3社。

調達資金は3つの用途に充当する。まず、自動手術を見据えたフィジカルAI基盤技術の高度化を進める。次に、米国・欧州を中心とした海外市場への本格展開と、米国食品医薬品局(FDA)などの規制に対応する体制の強化を図る。さらに、国内外の高度AI人材・メディカル人材の採用を進めていく。

ディリーバは2023年1月設立。「外科医の眼に、もう一つの知性を。」をビジョンに掲げ、解剖認識や術中支援・術後解析を統合した知能プラットフォームを開発している。第一弾プロダクトとなる「手術映像認識プログラム・キノスラ」は、2025年末に厚生労働大臣より製造販売承認を取得した。この「キノスラ」は、手術中を行う医師の目を補助するプロダクトと位置づけている。

また、NEDOと経済産業省が実施する生成AI開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の一環として、「外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデルの開発」に取り組んでおり、手術状況をリアルタイムに理解して対話する国内初の外科特化型生成AI(Surgical VLM)を開発(画像)。2026年2月には実際の手術環境下での実証実験を完了した。

同社代表の竹内優志氏は「私たちが目指すゴールは単なる画面上の解説にとどまらない。フィジカルAIの実装により、外科医を支援し、より安全で再現性の高い医療の実現を目指す」とコメント。米国・欧州を中心としたグローバル市場への挑戦を全社一丸となって加速させる方針だ。