戸田建設 感染症診断用AI医療機器を開発するアイリスに出資

戸田建設は2022年12月27日、感染症診断用AI医療機器を開発するアイリス(東京都千代田区)に出資を行ったと発表した。病院の業務効率化につながる機器・サービスを提供するアイリスとの価値共創により、戸田建設は医療機関等への提案力強化を狙う。 

アイリスは現役の医師である沖山翔氏らが2017年に創業。深層学習技術を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発している。感染症診断支援用医療機器「nodoca」は、咽頭画像と体温や問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見や症状等を検出する検査機器。従来方法に比べ痛みが少なく判定時間も短いため、患者負担の軽減や病院の業務効率化につながることが期待される。同社はインフルエンザ以外の疾病にも適用を拡大する方針。 

戸田建設グループは「中期経営計画 2024 ローリングプラン」の基本戦略の1つに「顧客の体験価値向上」を掲げ、その実現に必要な協業をスタートアップ等と進めている。戸田建設は医療機関の建設も多数手掛けており、アイリスの技術の「病院の感染症外来のあり方の変革につながる可能性」を評価し、出資を決定した。

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感染症診断支援用医療機器「nodoca」