京大、ケイスリーほか 心の健康研究プロジェクトがAMED事業に採択

ケイスリー(沖縄県那覇市、月刊事業構想2022年4月号参照)が研究開発分担者を務める、京都大学が代表の医学研究プロジェクト「こころの健康の保持促進のための超個別化AIプロジェクト」が、日本医療研究開発機構(AMED)の2021年度「認知症等対策官民イノベーション実証基盤整備事業」の採択課題の1つに採択された。2022年4月4日に発表した。

AMEDの同事業は、職場等での心の健康の保持増進やメンタルヘルス不調の一次予防を目指し開発されたツール・手法を用いた介入の、中長期的な健康増進効果や社会的・経済的インパクトに関する効果検証を実施する研究が対象だ。

今回の京大のプロジェクトは、医学研究科教授の古川壽亮氏を研究開発代表者に、複数の大学・研究機関・企業が連携して進める。すべての人がこころのレジリエンス(困難にうまく適応できる力)を高め、健やかに暮らせる社会の達成を目指し、(1)ニーズの異なる個人への画一的な予防・治療パッケージ提供によるメンタルヘルスケアの有効性の限界、(2)不断に変化するデジタル・トランスフォーメーションに対応した、進化し続けるプラットフォームの不在、という2つの課題に取り組む。

具体的には、上記の課題に応えるエビデンス創出に向けたランダム化比較試験を実施する。3月26日には、今回のプロジェクトで効果を検証する一次予防ツール「レジトレ!」のティーザーサイトを公開した。ケイスリーは、同プロジェクトの拡大・継続的発展を目指し、フィールド構築や社会実装を担当する。

レジトレ_京大