G7宮崎農業大臣会合 イノベーションによる農業の持続可能性を追求
2023年4月22日~23日、宮崎県宮崎市でG7宮崎農業大臣会合が開催された。「農業・⾷料システムをより強じんで持続可能なものにするための努⼒を緊急に強化する必要がある」との認識のもと、G7農業大臣声明をまとめた。
そのための方向性として、より広範な食料システムの視点を取り入れたサプライチェーンの多様化、特に自国の生産資源を持続可能な形で活用すること、農業の生産性向上と脱炭素や水利用効率化などによる持続可能性の両立、あらゆる形のイノベーションのために民間セクターなどのステイクホルダーと連携し、投資を拡大すること、などを挙げた。鳥インフルエンザや薬剤耐性などの重要な動物衛⽣の問題への対処⽅法に関して、2023年秋に開催される G7⾸席獣医官フォーラムの成果に期待する、ともしている。
野村哲郎農林水産大臣は、会合のプログラムにおいて、「みどりの食料システム戦略」(関連記事)や国内のスマート農業の取組について紹介した。また地元宮崎の高校生がG7各国の大臣に、未来の食や農業について提言する場も設けられた。