サンリオとヘラルボニー 「インクルーシブ・エンターテイメント」の提供へ向け共創

サンリオピューロランド(東京都多摩市)を運営するサンリオエンターテイメントは2026年3月24日、福祉を起点に新たな文化創出を目指すヘラルボニー(岩手県盛岡市)と、誰もが安心して楽しめるテーマパークの実現に向けた共創プロジェクトを始動したと発表した。来春の実装を見据え、3月21日には障害がある人を対象としたパレード体験トライアルを実施した。

ピューロランドで実施したパレード体験トライアルの様子
© 2026 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN  著作 株式会社サンリオ

両社の連携は、2025年10月にサンリオキャラクターパーク ハーモニーランド(大分県日出町)で開催したインクルーシブパーク体験イベント「Harmony for the Future -みんなで未来のためにできること-」が起点となっている。同イベントでは、ろう者や視覚・身体・知的障害のある人にもパレードを体感してもらうツアーを初めて実施し、成功を収めた。この経験を踏まえ、ピューロランドでもインクルーシブな取り組みを本格的に拡大する。

ピューロランドではすでに、待機が困難な人向けの「ハートフルサービス」や、セリフを使わないノンバーバルショーなどを展開してきた。今回のプロジェクトでは、IPコラボレーションの枠を超え、障害のある当事者クリエイターや専門家とともに、実装可能なインクルーシブデザインを推進していく方針だ。

2026年3月21日にピューロランドで実施したトライアルでは、パレード鑑賞前にキャラクターのぬいぐるみを用いた説明を行ったほか、字幕・手話演出ガイドや音声ガイドなどの情報保障ツールを活用。参加者からは「事前説明のおかげで安心して鑑賞できた」「情報保障ツールによりパレードの内容を理解でき、周囲のゲストと一体となって楽しめた」といった声が寄せられた。一方で、車いすでの移動時の通路幅や案内表示の視認性など、改善すべき課題も明らかになった。同社はこれらの声をもとに今後もトライアルを重ね、継続的な検証と改善を進めていく考えだ。