経産省主導「GX人材市場創造WG」、GXスキル標準を更新
経済産業省が主導する「GXリーグ」内に立ち上げた「GX人材市場創造WG」(リーダー企業:株式会社スキルアップNeXt)は、2025年度の活動成果として、企業のGX実装を加速させる2つのガイドラインおよび更新版の「GXスキル標準」を3月23日に公表した。
人材(役割)からはじめる・進めるGXガイドブック(株式会社スキルアップNeXt・プレスリリースより)
脱炭素社会の実現に向け、GXを担う人材は2035年までに200万人以上不足すると試算されている。しかし、これまではGX人材の定義が曖昧だったことで、企業は「どのスキルを習得すべきか」という指標を持てず、推進体制の構築や人材育成に大きな課題を抱えてきた。こうした背景を受け、GX人材市場創造WGでは、日本初となる脱炭素人材の育成指針「GXスキル標準」を策定し、必要な人材像とスキルを明確に定義した。
一方で、いざ実働に移る段階になると、特に大企業の現場レベルや中小企業においては「具体的にまず何から始めるべきか」という初動に悩み、実装の初期段階でつまずく「現場の壁」が新たな課題となっていた。さらに今後は、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)による開示基準の適用など、自社のみならずサプライチェーン全体を巻き込んだ情報開示や排出削減が不可欠となる。
こうした現場の実装課題を打破するため、2025年度は「活用ガイド」を新たに提示するとともに、専門人材へのラーニングパスを明確化すべく「GXスキル標準」をアップデートした。特に、サプライヤーとの連携を担う「GX調達」ロールの定義を実務・エンゲージメント重視へと刷新。これにより、初動の基礎から専門実務までを一気通貫で支援する体制を整えた。