前橋市 まちづくりにソーシャル・インパクト・ボンドを導入

前橋市は、ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)をまちの活性化に活用していく。前橋市と前橋デザインコミッションが締結した、成果連動型の民間委託契約方式による事業の実施にあたり、すみれ地域信託、第一生命保険との合意のもと、信託方式でのSIBの事業実施スキームを構築した。2021年10月15日に発表した。

SIBの対象になるのは、市内中心部の馬場川通りを対象とした地域まちづくり勉強会や社会実験などにより、地域コミュニティの再生とエリア価値の向上を目指す事業で、2024年3月まで実施する。成果指標は歩行者通行量の増加だ。2021年10月末には、事業の一環として馬場川通りの自動車通過交通を制限した社会実験を実施予定だ。

前橋市は、2020年に国土交通省の支援事業の採択を受け、まちづくり分野へのSIB導入を検討。2021年3月には国交省主催「まちづくり×SIB」シンポジウムで事例を発表した。その後の6月に、内閣府の成果連動型民間委託契約方式推進交付金に採択されている。

前橋市_遠景