福岡地所 ライフサイエンス創業支援施設「エフラボ九大病院」開業
福岡地所株式会社は、国立大学法人九州大学病院敷地内で開発を進めてきた、同社初の賃貸型ウェットラボおよびライフサイエンス企業向け創業支援施設「エフラボ九大病院」について、2026年1月26日(月)に開業セレモニーを実施、正式に開業した。「エフラボ九大病院」は九州大学病院と渡り廊下で連結しており、同病院の臨床機能とシームレスに連携できる。国立大学病院キャンパス内に民間企業がレンタルラボを開設するのは国内で初めての取り組み。開業時点で50社超が参画する。
本施設は地上6階建てで、1階のインキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab.九大病院(以下「FIL.九大病院」)は、革新的な先端モダリティ(比較的新規の再生医療・遺伝子治療・中分子医薬等の総称)の研究が可能な施設。創業初期の資金調達から臨床開発までを一体的に支えるエコシステムを構築することで、グローバルで戦える創薬プレイヤーの輩出を目指す。シェアラボ、コワーキングオフィス、シェアオフィス、会議室、イベントスペースなどを備えたインキュベーション施設として、エコシステム内の多様なプレイヤー間のオープンイノベーションを促進し、シード期からの手厚い支援を提供する。

シェアラボは、最短1か月、1ベンチから利用可能なシェア型ウェットラボ。バイオ系の本格的な研究を可能とするBSL2/P2レベルに対応している。入居者が低コストで利用できる34種の共通実験機器に加え、実験に必要な内装や備品などの共用設備を備え、入居者が初期投資を抑えて実験を進めることができるようになっている。また、資金調達やビジネスマッチングなどについて相談できるパートナー企業との連携機会を提供し、事業成長を支援する。
2~3階には「九州大学病院ARO次世代医療センター」および「九州大学生命科学革新実現化拠点」が入居する。4~6階は最小54㎡から最大1フロア1,175㎡まで専有可能なレンタルラボおよびオフィスとして整備しており、ライフサイエンス系企業の入居を見込んでいる。
福岡には、日本有数の医学・薬学系の高等教育機関が集積し、九州大学を中心に数多くの優秀なスタートアップが生まれてきており、産学連携の中でライフサイエンス産業の振興に取り組んできた土壌がある。一方、福岡都市部には、ウェットラボを備えたライフサイエンス特化型施設が限られているという課題があった。
「エフラボ九大病院」は、研究開発ステージに応じた環境が十分に整え、ライフサイエンス企業の成長を加速化させることを目的とし、博多駅・福岡空港・都心部へのアクセスに優れた九州大学病院キャンパス内に開設された。福岡地所は本施設のエコシステムをさらに拡大し、「アジアの玄関口」福岡を起点に、ライフサイエンス分野の研究および産業の発展に貢献していく考えだ。