インフロニアHD、グループの商社機能を集約する新会社を設立 建設資材の集中調達でバイイングパワー強化へ

インフロニア・ホールディングスは2026年10月1日、グループの商社機能をまとめる全額出資子会社「インフロニアトレーディング株式会社(ITR)」を設立した。傘下の前田建設工業とアルソシア建設(2026年10月に三井住友建設から社名変更)の建設資材を中心に需要を一元化し、スケールメリットを生かして調達コストを最適化する。本格的な取引開始は2027年4月を予定している。

インフロニア・ホールディングスは「総合インフラサービス企業」への変革を掲げ、グループシナジーの最大化を進めている(月刊事業構想2024年4月号参照)。グループ企業の拡大にともなって外部への支出規模も膨らんでおり、調達力と収益力を高め、グループ全体の調達機能を高度化する狙いで新会社を立ち上げた。

ITRが担う役割は4つある。1つ目はグループ各社の需要を束ねた集中調達による商社機能の集約。2つ目は大規模調達を通じたバイイングパワーの最大化で、サプライヤーとの関係を強めて価格競争力と安定調達の両立を図る。3つ目は市場動向や技術トレンド、サプライヤー情報を収集・分析してグループ各社へ共有する情報集約機能で、サプライヤーと連携して新技術・新商材の活用や事業機会の創出にもつなげる。4つ目は外販ビジネスの展開で、グループ外企業への資材販売に加え、グループ各社が持つ技術・製品・サービスの市場展開も視野に入れる。

2026年度下期はシステム整備と調達体制の構築を進め、2027年4月から両建設会社の建設資材を中心に本格取引を始める。既存のグループ商社である光が丘興産とアルソシア商事(SMC商事から社名変更)が手がける建材取引も、新規・既存ともに順次ITRへ移す計画だ。将来的には対象領域を広げ、グループ各社への展開も検討する。