森林レンタルサービス「forenta」の全国展開へ新会社設立

山共(岐阜県東白川村)が展開していた、ワイルドキャンパーをターゲットとした森林レンタルサービス「forenta」の事業を引き継ぐ形で、2024年4月、新たな森林ベンチャー「シシガミカンパニー」(岐阜県東白川村)が設立された。シシガミカンパニーの代表はforentaプロデューサーの田口房国氏で、事業移管により、全国展開や新事業開発などさらなる事業拡大を目指す。

2020年のコロナ禍にスタートした「forenta」は、電気も水道もないありのままの森林を年間契約で借りることができるサービス。利用者は、好きな時に好きなだけ自然の中でキャンプを楽しむことができる。過剰な設備投資や管理費用をかけないことで収益性も高く、全国の林業事業体や森林所有者がフランチャイズで参加し始め、現在13道府県19者に広がっている。また、観光資源の乏しい山村でも森林を目的地として訪れる関係人口の増加は地域経済にも寄与することから、地方自治体からも関心が寄せられている。

シシガミカンパニーの設立により、今後は「forenta」の全国展開や、同事業で培った森林の利活用のノウハウを応用した森林空間での新事業・サービスを展開する予定。特に環境、生物、ウェルビーイング、炭素クレジットなどの分野の専門家や研究機関との事業提携やパートナーシップの構築により、多様なプロジェクトの展開を構想している。

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