ポプラ社と学研が業務提携 グローバル・IPビジネスを協働展開

ポプラ社は2023年5月15日、学研ホールディングスと業務提携契約を締結したと発表した。今後、ポプラ社の豊富な児童向けコンテンツ・キャラクターIPと、学研ホールディングスが展開する絵本・児童書や学習参考書、教室・塾といった学びのコンテンツ・サービスを組み合わせ、国内だけに留まらず、グローバル展開も見据えて多面的な協業を推進していく。

今回の提携では、グローバル・IPビジネスの協働展開を行う。グローバル展開においては、ポプラ社傘下の上海蒲蒲蘭文化発展有限公司と学研ホールディングスの中国拠点である学研上海有限公司で連携し、両社の中国展開を加速させる。同時に、学研ホールディングスがグローバル戦略の重点エリアと位置付けているベトナムを始めとする東南アジアや中東への取り組みも、幼児教育を軸に協働推進する。出版事業においても、北米・欧州版権ビジネスの協働展開を図る。さらに、このような取り組みを通じて得られた知見を活用し、海外市場にフィットしたコンテンツ・IPの共同開発にも取り組む。 

また、多様化する読書と学びのニーズに応えるべく、両社協働で出版をはじめとする既存事業の強化を目指す。具体的には、書店プロモーションの共同実施や、DXも活用した物流・マーケティング等の改革に協働で取り組み、既存出版ビジネスの効率化とさらなる成長を図る。また、学研ホールディングスがもつ、幼保園・学童保育・学校・学研教室・塾といった顧客とのリアルなタッチポイントを活用し、出版ビジネスにおける新たな販路開拓にも取り組んでいく。

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左より、ポプラ社代表取締役社長 千葉均氏、学研ホールディングス代表取締役社長 宮原博昭氏