Cashi Cakeが5.5億円調達、海藻ゲル膜で高アルコール飲料を包む技術の特許申請

米国で海藻を使ったフードテック事業を展開するCashi Cake inc.(米ロサンゼルス)は2023年11月21日、プレシリーズA 1stとして三菱食品、三井住友海上キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルなどから約5.5億円の資金調達を行ったと発表した。また、地⽅独⽴⾏政法⼈⿃取県産業技術センターと、海藻を使った高濃度アルコールを包む技術を開発し、特許を申請したことを併せて発表した。同社は今後、日本の地方に眠った技術を掘り起こし、グローバルに販路を開拓することで地方創生に貢献することを目指していく。

同社は今回調達した資金を、和菓子ブランド「MISAKY.TOKYO」と機能性飲料ブランド「OoMee」の事業拡大に伴う採用費および人件費、機能性海藻パウダーや特許の販売を行うB2B事業のそれぞれの商品開発と新しい特許の開発にあてる。

⿃取県産業技術センターと行った特許申請は、この特許開発の一つで、海藻から作り出した膜で醤油を包む技術を持つ同センターの技術を応用し、高濃度アルコールを包み込む技術を開発した。これにより、高アルコール(テキーラ、ジン、ウィスキー、日本酒など)や低pH液体(オレンジジュースなど)を自由な形や大きさに包むことができるようになり、従来プラスチックを使用していたジュース類の容器の脱プラスチックに貢献することが可能になる。

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