伊藤園、ウォーターセル 資本業務提携し茶農業DXに着手

伊藤園は、ウォーターセル(新潟市、月刊事業構想2019年10月号参照)と2024年2月20日に資本業務提携した。ウォーターセルのクラウド型栽培管理システムを、茶農業における営農支援ツールとして茶産地育成事業の一部で導入する。

伊藤園は日本の荒茶生産量の約4分の1を扱っているが、茶農業は高齢化や高齢者不足で縮小傾向にある。そこで、デジタル技術による効率化を進めるため、数年前からウォーターセルの営農支援ツール「アグリノート」を茶産地育成事業の一部で導入していた。

伊藤園では、ウォーターセルと共同開発した「農薬適否判定システム」を2024年1月より運用開始している。「農薬適否判定システム」は伊藤園が海外向けに生産した緑茶原料について、各国の農薬基準に適しているかを判定する際に活用する。農薬適否判定に関する全てのデータを1つのシステムで管理でき、ミスの軽減と連携の円滑化が期待できる。トレーサビリティのさらなる高度化を狙い、「アグリノート」との連携も視野に入れている。

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