CEATEC 2023開催 東芝の不審物検知システムが総務大臣賞受賞

最先端IoT・デジタル技術の応用と社会実装を目指す展示会「CEATEC 2023」が2023年10月17日から20日まで、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の主催で千葉県の幕張メッセで開催された。新型コロナウイルスの流行が落ち着いたことから、今回は4年ぶりに対面がメインの開催となり、合計684社・団体が出展した。

CEATEC2023年では、「次世代」をキーワードに、5つの展示エリアが設けられた。Society5.0の実現に向けたテクノロジーを展示する「アドバンストテクノロジーエリア」、電子部品やデバイスの「キーデバイスエリア」、Society 5.0/デジタル田園都市構想に関連したテーマのもと、複数企業・団体が共創でブースを出す「パートバーズパーク」、大学・教育機関が出展する「スタートアップ&ユニバーシティ」、海外からの出展者向けの「グローバル」だ。

「CEATEC 2023」で展示された技術・製品・サービスなどを対象とする「CEATEC AWARD 2023」も会期にあわせて発表され、総務大臣賞は東芝の「空間セキュリティマネジメントソリューション」、経済産業大臣賞はエレファンテック(東京都中央区)の「金属インクジェット印刷技術を用いた環境負荷低減PCB」、デジタル大臣賞はザクティ(大阪市)の「リアルタイム映像DXソリューション " Xacti LIVE"」がそれぞれ受賞した。他にも、アドバンストテクノロジー部門、デバイス部門、コ・クリエイション(共創)部門、スタートアップ部門、グローバル部門で部門賞を発表している。

このうち、総務大臣賞を受賞した東芝の「空間セキュリティマネジメントソリューション」は、テロ対策の不審物検査を、人流を止めずに実施できる装置だ。ミリ波レーダ検知技術を用いて、様々な場所に設置できるようセンサを独自モジュール化、その配置方法を変えるだけで、用途に応じたウォークスルー検査ができるようになる。ミリ波は、銃やナイフで使用される金属には反射し、爆薬などの粉体には吸収される。自動運転や衝突防止のための車載ミリ波レーダでは高性能化・低コスト化が進んでいることから、これを使った高精細イメージング技術を開発した。交通機関やアミューズメント施設、ショッピングモール、一時的に多くの人が集まる街頭演説の場などでの利用を想定している。

IoTイメージ

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