外貨預金に関する最新調査、現在の利用者は1割強 中長期保有による資産分散や金利収入の期待が主流に
伊藤忠グループのリサーチ会社であるマイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役:清水慎太郎)は、12回目となる「外貨預金の利用」に関するインターネット調査を実施し、その結果を発表した。2026年5月1日から5月7日にかけて実施された同調査には10,979名の回答が寄せられており、個人投資家や生活者の外貨資産に対する意識と具体的な運用実態が浮き彫りとなっている。
マイボイスコム株式会社公式プレスリリースより
調査結果によると、外貨預金を現在利用している人は10.5%にとどまり、過去の利用経験者を含めても2割強となった。性別や年代別の傾向では、特に女性の若年層において利用経験者の比率が低くなっている。利用経験者が主に利用している金融機関はソニー銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行がそれぞれ10.0%で並び、ネット専業銀行が上位を占めた。金融機関を選定した理由としては、口座を持っていることが31.1%、手数料が安いことが26.6%、金利が高いことが25.9%となっており、主に住信SBIネット銀行、ソニー銀行、GMOあおぞらネット銀行を利用している層では手数料の安さを重視する割合が最も高い。
外貨預金の具体的な運用方法としては、中長期で保有するが32.4%で最多となり、円に戻すタイミングをみながら柔軟に保有するが22.2%で続いている。中長期での保有は男性の40代から50代や現在の利用層で比率が高く、為替の変動を見て比較的短期間で預入や払い戻しを行う手法は30代で高くなっている。外貨預金を利用する理由は、為替差益を期待が41.9%、金利収入を期待が37.4%、円資産だけに偏らないよう資産を分散したいが23.1%という結果であり、中長期保有層においては金利収入や資産分散を目的とする傾向が顕著である。
今後の利用意向については全体の13.4%が利用したいと回答しており、現在利用している層では8割弱、中長期保有層でも高い意向を示した。これに対して若年層では判断がつかないとする割合が高く、男性30代や女性10代および20代ではそれぞれ半数弱を占めている。預金や運用をするにあたって興味がある通貨は、米ドルが29.0%、日本円が19.3%、オーストラリア・ドルが7.8%、ユーロが6.6%の順となった。
自由回答からは、円の価値の変動に対するリスクヘッジや高金利、海外旅行の資金確保を目的として利用を継続したいという前向きな声が聞かれた。その一方で、全世界株式インデックスファンド(オルカン)をNISAで購入する方がよいという意見や、為替変動によって資産が塩漬けになる流動性の低さを懸念する声もあがっており、個人の資産形成における選択肢の多様化が進んでいる。