JR東日本 ロッカーの多機能化と駅の物流拠点化へ、新会社設立

JR東日本は2023年5月9日、ロッカーの多機能化と駅の物流拠点化を推進するため、2023年7月に「JR東日本スマートロジスティクス」を設立すると発表した。ECビジネスにおけるラストワンマイルの課題や、物流の2024年問題が抱えるドライバー不足などの社会的課題の解決を目指す。

Webアプリ上での空き状況の検索や、「予約、預入、受取、発送」の一台4役の機能に対応した新型多機能ロッカーを、今後3年間で首都圏で約1000台(約3万口)導入する。需要に応じて各種サービスに割り当てるロッカー数を変動させ、各駅のニーズに適したサービスを提供する。冷蔵機能を搭載したロッカーも導入し、多様な預入・受取に対応できる環境を整える。 

多機能ロッカーを活用したECなどの商品受け取りや、クリーニングや薬局などとの連携を通じたロッカーを拠点とした受け取り、列車荷物輸送「はこビュン」を活用した産地直送の商品の受け取りなどを推進する。まずは首都圏エリアのエキナカを中心に展開し、将来的に地方圏やマチナカへの展開も予定する。

JRロッカー物流概念図

多機能ロッカーサービスの概要図