テラスペース 宇宙寺院の劫蘊寺にブロックチェーン技術を提供

人工衛星開発のテラスペースは、醍醐寺と協力して開発中の宇宙寺院である浄天院劫蘊寺に、ブロックチェーンによるNFT(非代替性トークン)の技術を提供したことを2021年7月21日に発表した。これにより劫蘊寺は、2023年に衛星軌道上に打ち上げ予定の宇宙寺院で、故人のデータを宇宙で供養する「宇宙供養」を実施する。申込は2021年度から受け付ける。

宇宙供養は、故人由来のデジタルデータを宇宙寺院に格納して供養するもの。供養できるデータは、遺影の画像データ、遺伝子情報、戒名などで、寺院で僧侶が供養した後宇宙寺院内のメモリーに格納する。宇宙寺院の打ち上げ後であっても、供養データは衛星地上局を経由して宇宙寺院に送信することができる。また、寺院において僧侶によって法要が営まれ、供養された「供養データ」であることを保証するため、ブロックチェーン技術のNFTを応用することで、デジタルデータに偽造不可能な所有証明書を付加する。

一般の寺院も、劫蘊寺と提携することで、デジタルデータを使った宇宙供養を行うことが可能だ。提携の申し込みは、劫蘊寺がホームページで受け付けている。