アグリメディア 全国の農業法人とのネットワークを生かした新サービス開始

農業ビジネスを展開するアグリメディア(東京都目黒区)は2023年6月12日、主力事業の取引先である全国5900の農家・農業法人とのネットワークを活用した企業向け新サービス「ファーマーグリッド」を開始したと発表した。スマート農業機器の拡販を目指すメーカーに代わって同社の担当者が農業法人に営業したり、現場ニーズを確かめたい資材メーカーの依頼を受けて農業法人を対象としたアンケート調査を行ったりするなど、農業領域で活動する企業の役に立つ取り組みを想定している。 

今回サービス化する「ファーマーグリッド」は、同社が運営する「あぐりナビ」で培った人的ネットワークを最大限活用して農業関連企業の活動を支援し、農業の収益性向上への貢献を目指すもの。「あぐりナビ」は農家・農業法人と農業を仕事にしたい求職者をマッチングする国内最大規模の農業求人サービスで、運営するなかで培った農業法人とのつながりは野菜、畜産、酪農、畑作、稲作、果樹、花きなど業種に偏りがないうえ、所在地も北海道から沖縄まで満遍なく広がっている。 

「ファーマーグリッド」は、企業や自治体向けのコンサルティングを手掛ける社内シンクタンクであるアグリメディア研究所が推進。初年度に農業関連企業から年間10件の業務受託を目指している。すでに同社は、農業用ドローンの拡販を目指す大企業から業務を受託し、営業部隊による販売支援を開始。ほかにも、農業関連設備を扱う上場企業の子会社と販売代理店化に向けた協議を進めるなど、有力案件を複数抱えているという。

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