国内化学4社　クリーンアンモニアの安定供給へ検討開始

宇部興産、住友化学、三井化学、、三菱ガス化学の4社は、2021年12月23日、共同でクリーンアンモニアの安定的な確保に向けて検討を開始することに合意したと発表した。4社で、日本におけるクリーンアンモニアの安定的かつ競争力ある供給を実現することを目指す。

燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニアは、脱炭素社会実現に向けた次世代エネルギー源として需要拡大が予測されている。日本政府も、「第6次エネルギー基本計画」において、燃料としてのアンモニアの安定確保について言及している。

クリーンアンモニアには、化石資源を原料とし、製造の際に発生する二酸化炭素を利用、または分離回収し地下に貯蔵する技術（CCUS:Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage）を活用することで得られるブルーアンモニアと、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアなどがある。4社はこれまでそれぞれ、クリーンアンモニア供給に向けた取組を進めてきたが、新たに4社でのクリーンアンモニアの確保について検討を始める。