三井不動産ワールドファーム 筑西市で野菜加工事業本格参入
三井不動産ワールドファーム(東京都中央区、以下MFWF)は、2021年10月1日、茨城県筑西市でカット野菜の冷蔵加工工場の稼働を始めた。2021年11月1日に発表した。
自社圃場で生産したキャベツの冷蔵・加工を行う工場で、最大1日10トンの生産力を見込む。スマート農業の実現を目指し、三井不動産ベンチャー共創事業部が所管するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて出資しているスタートアップなどからソリューションを導入している。
MFWFが目指す「持続可能なスマート農業事業」では、農作業を生産から加工まで一気通貫することを目指す。同社は現在、茨城県筑西市と栃木県宇都宮市、栃木県芳賀町で計約20ヘクタールの圃場を持つ。工場の開設にあたっては、圃場で作業をした従業員が加工作業にスムーズに移行できるよう、筑西市内の圃場から約10km圏内で工場の建設ができる土地を探した。
筑西市の工場には、都心とのアクセスが良い点を生かして、リモートワークができるワークスペースを併設した。多様な働き方に対応し、本格的な農業従事者だけでなく気軽に農業に参画する「農業関連人口」を増やすことを狙っている。