東京藝大発ベンチャーのcoton 「5Gが活用される未来の日本」をXRで表現

東京藝術大学発ベンチャーのcoton(東京都港区)は2022年11月11日、東京都の「大学発先端技術実装プロジェクト」として「西新宿5G Sounding Cityプロジェクト」を開始すると発表した。同プロジェクトでは、音のインタラクティブアートを用いて「5Gが活用される未来の日本」を表現。5G社会を先取り体験する展示によって、新たなサービスやイベント、ビジネスの創案を触発する機会となることを目指す。また、5G社会において重要な情報媒体となることが期待される「音」に関し、新たな視点を提供する。 

今回、「coton」を代表団体とし、東京藝術大学、インビジ(東京都港区)、 addict(東京都港区)、beatcamera(東京都港区)という産学連携の体制で、東京都の「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」に参画。「西新宿5G Sounding Cityプロジェクト」において、「coton」の持つ、音や音楽に関係するテクノロジーやアートのメソッドを西新宿というエリアに実装していく。 

「西新宿5G Sounding Cityプロジェクト」の特徴は、3D空間音響、バイノーラル再生、音響心理学などを駆使し、さらにGPSやAI、センサー等と組み合わせたXR展示を体験できること。これは、従来のように完成された音楽を一方的に受け取る聴取体験とは全く異なり、5Gによって実現される、聴取者の関与によって内容が変わる「双方向的な音の体験」となる。cotonが駆使する音や音楽に関係するテクノロジーやアートのメソッドは、東京藝術大学の古川研究室での長年の研究が基礎となっている。

1114